週刊少年ジャンプ2005年度50号感想(ネタバレ注意!)

えらく久しぶりのジャンプ感想です。しばらくはこちらで書いていきますが、別館での更新終了後は過去エントリーごと本館の方に移行する予定です。

家庭教師ヒットマンREBORN!

巻頭カラーですか。バトル編に突入してから元々低調だった人気が一気に復活したらしいのは喜ばしいことなのでしょうが、中身が完全にベタベタなジャンプ漫画と化しているのは何とも。何か大衆へ迎合することで人気を勝ち取ったという感じが……操られたフゥ太の凶行など、かつてのギャグ漫画っぷりが嘘のような凄惨さで、以前からのファンは作品の変化を嘆いているのではないかと心配になります。どんな時でも無感動的なリボーンのポーカーフェイスがギャグではなくてホラーになってるしなあ。

銀魂

何か知りませんがしばらく感想を書いていない内にこちらも随分シリアスな展開へと突入してしまっています。桂高杉エリザベスの三角関係はどうなってるのと言う間もなしにラスボス撃破で第一部完となりそうな勢いです。涙涙の人情劇はここで一旦幕を閉じ、二部では宇宙世紀105年に話が飛んで銀時の子孫の金時によるスペースオペラバトル漫画「金魂」が開始されます。アニメ化も決定しますが第二部移行の瞬間禁止コード抵触により放送中止。
しかしD.Gray-manボボボーボ・ボーボボが連載休止中の現状では第二部移行の際にも休載期間はなさそうですね。空知先生頑張ってください。最近背景が白すぎるのはアシ不足のせいですか?

魔人探偵脳噛ネウロ

相変わらずのクォリティを保ったまま人気その他も安定期に入った観のある「ネウロ」ですが、こういうちょっとしたエピソードを用いた人間ドラマの描き方は相変わらず良いですね。大体連載漫画は長編になればなるほど大河ロマン的な要素が強調されてきて作中キャラクターの細かい人間関係なんかは描きにくくなってくるものなんですが、「ネウロ」は推理物という体裁を逆手にとって短いエピソードをオムニバス的に連結することで、それぞれのエピソードでクローズアップされるキャラクターのドラマをしっかりと描く事に成功しているように思います。しかし今回の裏組織は完全に敵というわけではなさそうですし、ユキとの対決は今後のエピソードに持ち越しでしょうかね。

太臓もて王サーガ

連載も第16回を迎え、パロディネタではなく作者持ち前のネタで勝負できる話作りが見られるようになってきました。それぞれのキャラクターの立ち位置もボケ、ツッコミ、ヒロイン、変態、変態、変態、変態と盤石の態勢でどこからどう見てもギャグ漫画の世界になってきています。にしても太蔵君のようなタイプの人は間違っても非モテとか言われなさそうですね。(ある意味)ズバ抜けたコミュニケーション能力の持ち主ですし!

DEATH NOTE

デスノート第二部には何が足りないんだろうとずっと考えていたのですが、この世界に一番足りないのははてなダイアリーもとい風呂具であるということに最近気が付きましたつーか正確にはブログじゃなくてインターネットですけど。少なくとも、1.個々人がほぼ完全な匿名で活動でき、2.どこかが潰されたとしてもすぐ復活できる無政府ゲリラ的なコミュニティの形成が可能で、3.特定の権力機構に制御されることが(可能性はあるけど)現状難しいインターネットというメディアは間違いなく反キラ派の根拠地、すなわちニアメロなんぞ比較にならない月最大の敵となりうるはずなのに、この世界では存在が無視されているというか未だにテレビの影響力が云々と言っているようなメディア認識の古臭さがあって、それが二部全体に漂う荒唐無稽さの遠因になっているのではないかと。


現在月がいる日本の捜査本部だって、反キラ派の有志を集めた人海戦術で東京中を探し回れば割と早く位置が特定できるでしょうに、何故ニアもメロもそうしないんでしょうかああそうすると連載が終わってしまうからだ!!!!111といいますか最後のシーンの高田さんの尻軽ぶりはいくらなんでも酷すぎると思いました。アンタ元「清楚高田」じゃなかったんかい。