いしんでんしん
さいきん聞いてるアルバム
- アーティスト: ORANGE RANGE,Gerry Goffin
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2004/12/01
- メディア: CD
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ログから関連記事をいろいろと↓
オレンジレンジ - bounce.com インタビュー
http://www.bounce.com/interview/article.php/1081
「聴いてて気持ちいいものは、自分たちがやっても気持ちいい。それを採り入れたらもっと気持ちいい曲ができるから、聴いてる人もきっと気持ちいいだろうと。だから、いいものは参考にしてやったほうが、とっつきやすいし、いろんな人が聴けるし。たとえばこのメンバーの中に、本物の、めちゃくちゃロックが好きな人はいないんですよ。〈ロックに詳しいぜ〉とか、〈ファンクに詳しいぜ〉とか、そういう人は1人もいないから、自然にそうなってます。もともと音楽はあとからついてきたバンドだから、みんな手探りで、〈じゃあ、これとこれとこれを足そう〉とかやってる。とりあえず全部に触れておいて、参考にできるものは全部参考にしようと。オレたちの中の合言葉は〈パクろうぜ!〉です(笑)。まずはカヴァーするんですよ。で、ここをわかんないようにしようとか、ここ使ったらバレるだろ、とか話し合う(笑)」(NAOTO:以下同)。
asap@anex. - バナナはOK、ミカンはダメだよ。
http://d.hatena.ne.jp/assa/20050115#p1
話とぶけど、最近、石田小吉がひたすら「J-POP」ということばを嫌う発言を雑誌で述べ、なおかついMOTORWORKSでカコの「洋楽」ロックの再演(カヴァー)を実践してるのは、そのことへの反動という気がしなくもない。あくまで反動であって、新しいことをやってる訳ではないし(むしろSpiralに戻ってない?つか、思想的にはモロにスパイラルライフのサウンド・オブ・マイ・ジェネレーションまんまだよMOTORWORKSもスクーデリアも。)、その実践は結局「J-POP」という枠組みの中で行われてるに過ぎないと思う。「J-POPて言い方がダメだよね。日本の音楽シーンダメにしてる。」といいつつ、彼らだって演じてるのは「J-POP」だったりするのだ。それは市場の仕組みとか販売の仕組みとかに負うとこも多いけど、実践者の側の意識にも原因はあると思う。つまり、渋谷系がサンプリングをがんがんやって、ある原曲を元ネタとしてつかって組み合わせて音楽やることへの抵抗感を払拭してしまった結果、「がんがんパクろうぜ。原曲へのアイがあるから大丈夫。」という風潮ができてしまった、というのは大体拙論文で述べたことだけども、払拭されたらされたまんま、エスカレートしてって、オレンジレンジのようなプリミチブなパクリ観や、くるり岸田のこんな発言(id:assa:20041108、ラブサイケデリコからの孫引きらしいけど。)のよなパクリ観へと繋がってたんだ、という気がする。
「ジミー・ペイジのギターリフをそのまんまコピーしても仕方がない。でも、その素晴らしいリフは色褪せることのない宝物のようなものやから、その後の音楽の糧にしていくことは、音楽にとってすごくいいことである。」
岸田繁にっき11月4日付より。
こうやって総括すると、コレもずーっと昔から別冊宝島辺りで議論されてたことのような気がするけど「アイ」とか「リスペクト」の有無のみがパクリを許せるか許せないか、ていう基準にそのままなってる状況に何も変化はない気がする。それどころか、某ch辺りの流れか、或いは著作権法がクローズアップされたせいか、知的財産立国なんて訳のよくわからない価値観が注目されてるせいか、世間様のパクリ観の中で、それがどんどんどんどんエスカレートしてきてる気がする。けどアイのあるなしに関わらず、結局やってることは変わらないじゃん。センスのあるなしは関わってくるけど、センス良いパクリならアイなくても大丈夫な訳?て話になるわな。それって「アイがあれば大丈夫」的な価値観的に、どうなんですか?実際問題として、原曲の好き嫌いに構わずオト素材として有効に使ってる、優れたサンプリングの例はたくさんあるんだと思うのだけどもさ……(よく知らないけども)。
活字うろうろ - オレンジレンジと芸能と外部と
http://d.hatena.ne.jp/urouro360/20050120#re
たとえばyahooミュージックとかみると、オレンジレンジはびっくりするくらい叩かれていて、本当に驚く。パクリとかパクリのくせに売れやがってというのはなにもレンジが始めてではないだろうに、このものすごい叩かれ度はなんなんだろうと思う。なんかレンジの人たちは、一部の音楽好きを「イィーッ!」とさせるイライラ誘発フェロモンがあるのだと思うけど、それがなに由来なのかわかんないなー。自分はあんまりイィーッとはしないけど、それは大して音楽好きじゃないからだろうな。
世界は寒い - 例のパクリ問題に関してのより一般的な雑感。
http://d.hatena.ne.jp/fake-jizo/20050120#p1
さて、パクリと糾弾する上で「オリジナルに対するリスペクト(尊敬の念)がない」というのが理由に挙げられることがあるのだが、実際問題としてそういったサンプリング時代の産物でありまた極致であるHIP HOPのトラックメイキングにおいてリスペクトなんて存在しているのかしら?
というのも90年代初頭のサンプリング訴訟問題を経て90年代半ばにDJ Premireによって確立された「音源を細かく切り刻んで再度組み直して使う」といった手法は現在も主流の地位を占めているわけであるけど、これってリスペクトの入る余地がどこにあるのん?自分の使いやすいように再構築しているだけだと思うけど?精々「私はこのスネアの音が好き」ってだけでこれは逆にオリジナルを演奏した側から言えば馬鹿にされていると思っても仕方ないくらいのものなんですけどねえ。
つーわけでこの「オリジナルに対するリスペクト(尊敬の念)がない」というのが未だに糾弾の理由になると思い込んでいる人は時代遅れなのでさっさと認識を改めた方が宜しいかと。
strange - 韓流
http://d.hatena.ne.jp/strange/20050121#p3
アンチオレンジレンジとアンチ韓流の集合のベン図を書いてみると重なりが大きかったりして。
第25回 ─ 単行本発売特別企画! 菊地成孔が2005年上半期の音楽界を振り返る - bounce.com 連載
http://bounce.com/interview/article.php/2179/
――そんななかで、なにか新たな発見はありましたか? ORANGE RANGEについては本連載でも割と語っていただいていましたけれど。
菊地 一言で言うとニュータイプなんだよ。僕はテレビも見ない、音楽誌も読まない、この連載で送られてくる資料は読むけど、体感としてはタイアップのこともわからない。そういうレベルで聴いてみて、楽曲の力のみ。っていう視点で判断して、売り上げ予測を外してきたんだけど(笑)、そういう視点から見ても彼らは完全にニュータイプなの。例えば、ケツメイシの“さくら”は、凄く強い。楽曲がよくて、歌唱もレコーディングもミキシングもいい。でも、そんなケツメイシですら旧世代に感じるんだよね。
――その差っていうのは明確にあるんでしょうか?
菊地 明確にある。これを言っても別に誹謗にはならないと思うんだけど、ORANGE RANGEは盗作を前提にしている。しかも、1曲からじゃなく複数の曲から持ってきているわけね。盗作っていうのは、1曲対1曲の関係だと〈権利〉という概念に対する犯罪性(笑)が際立つんだけど、1曲対2曲になると、ターンテーブルが2台になったときのように、面白みが出てしまう(笑)。そうなるともう単なる盗作とは言えない。手法的にオリジナルに聴こえてしまう(笑)。彼らは盗作を公言していて、「盗んでいくんだ」っていう、まるでヒップホップの初期に戻ったみたいな意識的な強さがあるわけだよ。
――90年代の渋谷系と呼ばれた人たちの中にも、複数の曲から持ってきて1曲を作っている人がいましたよね。
菊地 90年代にそういうことをやっていた人たちはどこか痛いんだよ。「洋楽のこんな渋い、美味しいところを持ってきている」という趣味のひけらかしだったりしたわけで。それに、これは僕の持論だけど、90年代は最もパクってない時代だった。渋谷系。というのは作曲に限った場合、楽曲の盗作をする技術力すらなかったと思う。
同じバックトラックを作って、替え歌を歌っていた時代だ。作曲上のパクりは7〜80年代のがずっと酷い。ORANGE RANGEはそういう世代間の問題を越えて、一歩先に行った。彼らが、“ロコローション”のネタである“Loco-Motion”に対する思い入れがあるかさえ全くわからないでしょ(笑)。
――“Loco-Motion”は原曲を知っていたのかどうかも疑問ですね。
菊地 それがまだ謎なところがORANGE RANGEの瑞々しい魅力と関わっているんだ。彼らがどういう風に曲を作っているのか全部わかっちゃった段階で、失速する可能性もあるわけだ。あと、ORANGE RANGEの音楽はものすごくアメリカっぽい音楽なわけでしょ。こんなこと誰も言わないけど、それは結果として本土に対するある種の批判になっていると思う。まるっきり沖縄であるそぶりを見せないことも含めて(菊地註※最新シングルでやっと見せています)。
ラジオにリスナーからメールがくるんだけど、アンチORANGE RANGEの勢力っていうのがものすごいあくどいんだよ(笑)。ORANGE RANGEを褒めたりすると、どうしてあんなに彼らだけが憎悪されるのかが全くわからないレベルで誹謗や呪いのメールが俺たちに届くんだ。しかも面白いことに、9割がアニソンのファン(笑)。今の日本のチャート界を戦国時代の勢力図に例えると、ORANGE RANGEのファンとアニソンのファンが戦ってるの(笑)。そして、アニソンのファンは被差別意識をエネルギーの根源としている。
なぜオタBLOG - 2次元VS3次元
http://d.hatena.ne.jp/prinkun/20051006/1123047565
ところで、この「のまネコ」騒動ってなんかデジャヴだな〜と思ってたら、
以前あった「ハッピーマテリアルをオリコン1位にしよう祭り」の時と
対立関係がほとんど一緒なんだ。
あれは2次元=萌えオタ=アニソンが
敵視して発展していったものだったけど、
今回の件もやっぱり2次元と3次元の対立で表すことが出来る。
<2次元フェイズ>
オタク(2ちゃんねら〜)=アニソン=ギャルゲー(泣き系)=2chで罵りあい
<3次元フェイズ>
一般人(avex)=J-POP=トレンディードラマ(セカチュー)=サーフィン・スノボ
=小二病=モテ=セックス
で、今回これほどの騒動になってしまった原因は
avexがあくまでもインスパイアでごまかそうとしたり、
モナーを利用して利益を得、
あげく商標登録しようとしたこと、
それだけでは無く、むしろ真に重要なのは
「モナー」をパクったのが「3次元フェイズの奴ら(敵)」だったから
ということ。もし2次元フェイズの人たち(味方)が今回のavexと
同じような事をしていたとしたら、どうだろうか?
当然、問題にはなるものの、これほどの騒動にはなってないだろう
あ、最後のは関連記事じゃなかった(どっとはらい)