まじめさとアングラと心の弱さと
こころ世代のテンノーゲーム - 「まじめさ」という病理と「惰性」という社会性
http://d.hatena.ne.jp/umeten/20050807/p1
「厚く・重く・暗く」
――なんでこんなことに気がつかなかったんだろう。
いったい誰がそのようなものを受け止めてくれるのだろうか。受け入れてくれるだろうか。
誰もが、「薄く・軽く・明るく」の光の三原則への希求でもって自らの余裕を無くし、そこからこぼれ落ちかねないスキを作るまいとする中で、
――いったい誰がそのような影の三原則を受け止めてくれたというのだろうか。
赤ん坊が生れ落ちた瞬間から、学校に上がり、そして社会に出た後でさえも「良き性格」として世に評される、「大人しさ」から「まじめさ」。
だが、そこには、重大な「反社会性」が潜んでいる。
だが、光あるところに影あり。
「光」が強ければ「影」もまたその色を濃くするもの。
そう、オウム真理教ほど「まじめな集団」は無かったということである。
そう、日本赤軍ほど「まじめな集団」は無かったということである。
――当時も、そして今現在も。
彼らの悩みを受け入れる小さな場がこの社会に、あの社会に無かったがために、彼らは自らの悩みを大いなる手段で以って世に問うたのである。
それは、誰しもが皮相な、軽薄な態度でもって、彼らを、そして自らの心の影を笑い飛ばしてきたがための、そのあまりに当然の結果である。
伝統教団は言う、「あんなくだらないエセ宗教が!」と。
だが、いったいどこの伝統教団が、あれほどまでにまじめに若者の世界に対する苦悩を受け入れているというのか。いったいどこの伝統教団が、真摯な教団改革を受け入れようとしているというのか。
――いったいどこが。
だが、その様だからこそ、伝統教団は今の社会の中で息づいていけているのだろうか。
クソ真面目で勉強熱心な青年が急にカルトに走るってのは、まあよく聞く話だけど
「真面目さ」=反社会性、と考える思考法が新しいと思う
軽薄に、ポップであることが是とされる社会で
それと逆の道を行く事は確かに「異常」だよなあ
この視点は最近屋根裏さんが展開されている
アングラ論にも通ずるものがあるんじゃないかと思った
屋根裏 - ==八月七日==
http://yaneurainga.hp.infoseek.co.jp/
■もう、何年も宗教関係の本を読んでない。そろそろまた読み耽ってみたいけど、今は他に興味のあることが多すぎて構ってられない。ウェブで少し検索をかけるのが精一杯だ。現在の「幸福の科学」とか、あと、まだまだ新しく勃興している新興宗教など気になるところ。
で、「カルト宗教」って今どうなってるのかと思って検索してたら、科学は森羅万象をすべて説明できる訳ではない。そして科学の無力な分野では、オカルトが活躍できる。科学は「人生の意味」「愛とは何か」については答えられない。
人間は自殺しないで済むように神を考え出すことに熱中してきた。それが世界史の要約だ
ドストエフスキー(悪霊)
って出てきた。オカルトとか宗教好む人ってのは、基本的に精神的な充足を求めているのだろう。アングラ周辺に自殺志願者がやたら多いのは、結局、宗教の代わりとしてサブカルチャーをとっただけだろうなぁ。
前に、アングラ趣味の子に「宗教って怖い、何ではまるんだろ?」って言われたけど、たぶんアングラがない時代なら、絶対に宗教に逃げてると思った。先進国で裕福だからアングラ趣味に行ったんだろう。貧困国でカルチャーがなかったら、すがるものなんて宗教しかありゃしないんだもんなぁ。だから僕は宗教が好きなんだろう。同じ臭いがする。
■アングラ趣味が宗教の代わりになるけど、普通の大衆サブカルチャーが宗教の代わりにならないって理由は、それはもう、あまりにそれらが“うそ臭い””そんなうまくいく筈ない”“世の中なめている”とみんな思ってるからだろう。で、悪趣味なものに本当のヒューマニズムを見出そうとするのは、アングラ趣味の人(特に精神病っぽい人)ならみんな分かってること。宗教さえうそ臭いんだ。
60年代の映画、記録、文学で流行した「残酷もの」には、繁栄と平和の中でちゃちなヒューマニズムが大手を振り出すことへの反撥が内在していた。平田弘史の作品にも同じものが感じられる。いわば残酷の中に本物のヒューマニズムを見出そうという姿勢である。
(呉智英)―あなたの作品には多数の畸形や身体障害者が登場しますが、何か思い入れでも?
ホドロフスキー:私自身、精神的畸形であり、彼らの仲間だと思っているんです。また、善良で親切な人々が多く、私の求める自然が生んだ美しいイメージにもピッタリ合うんです。映画界ではクローネンバーグ、トッド・ブラウニング(フリークスの監督)、文学ではカフカ、ロートレアモン、絵画ではベラスケス、ベーコン、北斎。彼らも、私と同じ傾向の人間でしょう。(ホドロフスキーインタビュー)これは、山野一、セックスピストルズ、マリリンマンソン、村崎百郎、といったアングラ系の文化人・アーティストにそういった影が見られる。でも中には本当にただ悪趣味なだけのときもあるけどね。
で、小さいころからアングラ趣味を毛嫌い、清く正しくごくまともな生活を送ってきたやつが、大人になって何かトラブルがあって精神的に追い詰められると、そういうやつはうまくザインみたいなカルト宗教にひっかかるんだろう。ジーンギースカーン! (強調引用者)
ホドロフスキーの映画はぼくも暫く見てないなあ
アレ好きなんだよなあ「エル・トポ」とか「ホーリー・マウンテン」とか
すばらしい名作だと思いますよ!
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